多くの企業が、ホームページを自社のビジネスで発展させるための必須ツールとして活用しています。
しかし、サイトの脆弱性に狙いを定めて不正攻撃を仕掛ける犯罪行為が後を経ちません。
そこで今回は、ホームページに必要なセキュリティ対策や攻撃の種類を解説します。
セキュリティ対策の実施方法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
ホームページにセキュリティ対策が必要な理由
まずは、ホームページにセキュリティ対策が必要な理由を3つ解説します。
- 情報漏洩
- ホームページの改ざん
- サーバーダウン
ひとつずつ解説していきます。
情報漏洩
ホームページを作成する際に、セキュリティ対策が必要な理由は、情報漏洩を防ぐためです。
攻撃者は企業・個人情報を確実に取得できるホームページを狙っており、被害に遭う事例が後を経ちません。
仮に情報が漏洩した場合、発生するリスクは下記の2つです。
- 自社の信頼を失う
- 賠償責任が発生する
ホームページを作成・運営する際は、情報漏洩を防ぐための施策を行いましょう。
ちなみに2022年4月から、情報漏洩が発生後で個人の権利利益を害する場合は「個人」と「個人情報保護委員会」への通知が義務化されています。
ホームページの改ざん
ホームページのセキュリティ対策は、ホームページの改ざん防止が理由として挙げられます。
改ざんは、管理者のパソコンをファイル転送するための通信規格「FTP」に接続したタイミングで、発生するケースが多いです。
ホームページが改ざんされるデメリットとして、下記の2つがあります。
- 管理者の意図に反した情報が発信される
- ホームページに訪問したユーザーがマルウェアに感染する
改ざんされたURLをクリックすると、強制的に詐欺サイトへ転送される事例も発生しています。
サーバーダウン
ホームページのセキュリティ対策が必要な理由は、サーバーダウンを避けるためです。
例えば、ホームページ内に格納しているサーバーが攻撃者によって被害を受けた場合、下記のデメリットがあります。
- 復旧コストが発生する
- ホームページを閲覧できなくなる
- ユーザーが離脱して機会損失につながる
サーバーダウンは自社だけでなく、ユーザーにも被害が及ぶ可能性が高いです。
提供している商品・サービスによっては、企業活動やユーザーの生活に悪影響をもたらしてしまうでしょう。
ホームページへのサイバー攻撃の種類
続いて、ホームページへのサイバー攻撃の種類を3つ紹介します。
- ワーム
- トロイの木馬
- スパイウェア
それぞれ紹介していきます。
ワーム
ワームとは、ユーザーがファイルを開くなどの動作を行わずに、爆発的に拡散するマルウェアの一種です。
プログラムに寄生せず単独で行動できるため、ウイルスと区別される場合があります。
そんなワームの特徴は、下記の2つです。
- 自己複製できる
- パソコンを誤作動・停止させたり、機密情報を収集したりする
被害事例として、メールソフトに登録しているアドレスにワームが送信されて、被害が拡大するケースがあります。
トロイの木馬
トロイの木馬とは、無害なプログラムを装って侵入する悪質なマルウェアの一種です。
一般的に文書ファイルやスクリーンセーバー、アプリケーションといったプログラムを装っています。
そんなトロイの木馬の特徴は、下記の2つです。
- 感染時の被害が大きくなりやすい
- ホームページ以外に、SNSやメールなど感染経路が多様
近年ではパソコンだけでなく、スマートフォンも攻撃対象になっているので覚えておきましょう。
スパイウェア
スパイウェアとは、ホームページ内の情報や行動履歴を盗み、別の場所へ転送するプログラムです。
ほかのマルウェアと異なり、侵入後は感染活動を行わず情報収集を続けます。
スパイウェアの特徴は、下記の2つです。
- ソフトウェアと一緒にインストールされる
- トロイの木馬からインストールされる場合がある
さらに特定のホームページにアクセスすることで、インストールされるケースもあるので覚えておきましょう。
ホームページで実施するべきセキュリティ対策
ここまで、ホームページへのサイバー攻撃の種類をお伝えしました。
続いて、ホームページで実施するべきセキュリティ対策を3つ解説します。
- IDとパスワードを管理する
- 定期的にシステム・プログラムを更新する
- SSLサーバー証明書を取得する
ひとつずつ解説していきます。
IDとパスワードを管理する
ホームページのセキュリティ管理として、IDとパスワードの管理が挙げられます。
パスワードの管理に関して、総務省が2022年5月に、不正利用を避けるため「国民のための情報セキュリティサイト」を開設しました。
そのなかで安全なパスワードを作成する条件として、下記の5つがあります。
- 名前などの個人情報からは推測できないこと
- 英単語などをそのまま使用していないこと
- アルファベットと数字が混在していること
- 適切な長さの文字列であること
- 類推しやすい並び方やその安易な組合せにしないこと
保管方法や活用方法も記載されているので、事前に確認しておきましょう。
出典:安全なパスワード管理
定期的にシステム・プログラムを更新する
ホームページのセキュリティ対策には、定期的なシステム・プログラム更新が重要です。
定期的に更新すべき理由として、下記の2つがあります。
- 最新のマルウェアからホームページを守れない
- 外部から脆弱性を突いて攻撃される可能性がある
また、セキュリティの脆弱性を排除・修正するために配布されるプログラム「パッチ」は、必ず適用しましょう。
仮に適用しないまま運用を続けると、不正アクセスやコンピューターウイルスに感染するリスクが高くなります。
SSLサーバー証明書を取得する
ホームページで実施すべきセキュリティ対策には、SSLサーバー証明書を取得します。
SSL(Secure Sockets Layer)とは、インターネット上の通信を暗号化する技術です。
暗号化されることで、第三者から自社の通信が閲覧できなくなり情報漏洩のリスクを防げます。
また、安全なホームページであると認識されるため、サイト評価も上がるでしょう。
ホームページのセキュリティ対策を実施する方法
ここまで、ホームページで実施するべきセキュリティ対策をお伝えしました。
続いて、ホームページのセキュリティ対策を実施する方法を2つ紹介します。
- 自社で対応するケース
- 外注先に依頼するケース
それぞれ紹介していきます。
自社で対応するケース
ホームページのセキュリティ対策を自社で行う場合、下記の3つを実施します。
- アカウントを管理する
- アップデートを定期的に行う
- 不要なアプリケーション・サービスを削除する
ただし、セキュリティ対策に精通した担当者がいなければ対応は難しいです。
ユーザーとのトラブルに発展したり、ホームページの情報が消えたりする可能性もあるので、慎重に検討してから実施しましょう。
外注先に依頼するケース
ホームページのセキュリティ対策は、外注先に依頼する方法もあります。
外注先に依頼するメリットは、下記の通りです。
- 社員の業務負担を軽減できる
- 現状や今後でどのように対策すればよいか、アドバイスを受けられる
- セキュリティだけでなく、検索エンジンで上位表示できる可能性がある
ホームページ制作会社は、セキュリティやSEOの知識が豊富なので、公開後も安全なサイト運営が期待できるでしょう。
また弊社ではSEOやマーケティング、ユーザビリティの観点から設計したコンテンツを提案しております。
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まとめ:セキュリティ対策によって質の高いホームページを作成
今回は、ホームページに必要なセキュリティ対策や被害例などをお伝えしました。
セキュリティ対策が必要な理由として、下記の3つが挙げられます。
- 情報漏洩
- ホームページの改ざん
- サーバーダウン
またサイバー攻撃の種類には、ワームやトロイの木馬、スパイウェアがあると紹介しました。
本記事でお伝えした「実施すべきセキュリティ対策」「セキュリティ対策の実施方法」を参考にして、安全性の高いホームページを作成・運用しましょう。